クラブスローガン
「memento mori We Serve」
この度、伝統ある広島鯉城ライオンズクラブの会長という大役を拝命し、身の引き締まる思いでございます。私は、今年、当クラブに入会してから10年を迎えます。この入会10年というこの節目の年に、会長職を務めさせていただけることは、この上ない幸せです。若輩者ではありますが、この一年、精一杯、職務を全うできるよう務める所存です。
さて令和2年に入り新型コロナウィルスのパンデミックが発生し、本年5月中旬の時点で世界で確認されている感染者が450万人以上、死者は30万人以上となっております。我が国においても、緊急事態宣言が発令され、感染者16,000人以上、死者700人以上とその猛威をふるうこととなりました。不要不急の外出、各施設、各店舗の営業の自粛などの徹底により、緊急事態宣言が解除されるまでに至りましたが、このウィルスに対するワクチンの開発には時間を要し、ワクチンが供給される前に第2波が到来することが懸念され予断を許さない状況です。また、このウィルスが世界経済に与えたダメージはリーマンショックをはるかに上回るといわれております。当然、当クラブのメンバーや関係者に大きな影響を与えており、皆様におかれましても大変な危機感をもたれていらっしゃると存じます。同時に、この新型コロナウィルスが与えた影響は、社会のあり方そのものを問うこととなりました。多くの企業で時差出勤の採用、Web会議システムの活用、テレワークの導入が行われ、日常生活ではネットショッピングやフードデリバリーの急速な拡大、通信業界による5Gの導入など人と人との交流のあり方が大きく変化を始めました。我々のクラブ運営もこれから新しい対応を求められることは十分に想定されます。
広島鯉城ライオンズクラブ
このような状況のなかで、クラブ運営について私の思いを述べさせていただくとすれば、まずは会員の安全を守ることを最優先に考えております。このウィルスが、社会的な地位や経済的な地位に関係なく、一定の割合で人の命を奪うということは明らかです。我々のクラブ活動は、メンバーの生命より優先されるものではございません。通常どおりのクラブ運営に戻すにあたってはより慎重に、より科学的に判断すべきだと考えております。前例のない事態のなか、多くの判断を求められることになるでしょうが、皆様のアドバイスやご協力をいただきながら任期を全うしたいと存じます。具体的な例会運営についてですが、このような不安定な情勢のため柔軟に対応したいと存じます。なるべく開催したいとは考えておりますが、前述の安全性に配慮しながら慎重に判断したいと考えております。いずれにせよクラブ運営の在り方には変化が求められるでしょう。急速な変化は大きなひずみを生みますが、変化なしではやり過ごせない厳しい社会情勢のなか、メンバーの皆様と足並みをそろえて変化に向けて一歩ずつ踏み出すことができれば幸甚です。
広島鯉城ライオンズクラブ
今年度のクラブスローガンは「memento mori We Serve」といたしました。「memento mori:メメント・モリ」とはキリスト教的な道徳感のもと「現世の虚しさ」を意味する場合もありますが、もともとはラテン語で「死を忘れることなかれ=今を大切にせよ」という意味を現した言葉です。私としてはラテン語本来の意味に重点をおき、このような時代だからこそクラブのあり方などを見つめ直しながら、メンバーの皆様と「今を大切にしたい」との想いを込めクラブスローガンを決めさせていただきました。
広島鯉城ライオンズクラブ
○このクラブスローガンのもと、役員各位、会員の皆様のご協力をいただきながら職責を果たすべく努力をする所存でございます。私より皆様にあらためてご協力を賜りますようお願い申し上げ、会長運営基本方針とさせていただきます。
会長 鎌倉 隆文